1997. 4.21 メンタルトレーニング・応用スポーツ心理学研究会(於、近畿大学)
「R高校卓球部、H先生とT君(高2)の発表」 報告: N.TAKEDA
@全国大会の5〜6日前、最悪の状態
「全然入る気がしない」「スランプ」「肩が痛い」……気持ちも最悪
→コーチが指導するのではなく、自分で気付かせなければいけない。
A●阪神タイガースの今岡(新人)が、キャンプで絶不調に陥り自分を見失っているというスポーツ新聞の記事をT君に見せ
感想文を書かせた(3/25)
●自分の状況を自分で悟らせる。本人「自分と今岡、同じだと気付いた。」
B 3/11の高妻先生のメンタル講習を受けた感想を書かせた。
C大会の行動予定を全てノートに書かせた。
●試合の準備ですべきことを全てチェックさせた。
●試合で起こりうる全てのことを書き出させる。
●最高、最低の両方。(3時間かけて書かせた。)
D目標を書かせた。
●最初は、大前提である”優勝””という100lのピークパフォーマンスを書いた。
●勝つという目標は、目標以前の問題だから目標からはずす。(誰でも勝ちたいのは当たり前。)100lの結果というのは、一生に一度も無いような数字。めったに起こらないことを目標にするのはやめよう。 →70lの力なら7割の確率で出せるはず。70lを目標にしよう。
●それまでT君は毎試合、毎試合100lを目指していた。 →70l出せても、マイナス30lのイメージで自己否定してしまう。それがストレスになる。
●最悪の状態(50lの出来)も予想させた(ケガで肩が上がらない等)
→100lを目指して50lの状態で試合が始まる。→あせる→30lに落ちる。
●考え方、相手が45lなら50l出せば勝てる。いつも100lでないと気が済まないのはダメ。50lで試合が始まっても60l→70lと伸ばしていけば良い。
E試合1日前
●医者へ行き肩を治療し不安は取り除いた。安心した。
試合前、3〜4日前、ほとんど練習していない。
F試合当日:日頃から試合の日のルーティーンは確立されている。
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1.試合の30分前:ウオークマンを聞いてリラクゼーション。座って筋弛緩法。→リラックスが自覚できたら次の試合をイメージ。二通り。 5.試合 6.試合が終わると完全にスイッチをオフにする。他の団体戦を1観客になってボーと見る。試合の30分前から1.から4.を繰り返す。1試合ごとに常に同じパターン。 |
G初日に3試合あった。
●1試合目:40〜50lの調子で勝つ(肩が痛かった)→試合後、高妻先生と携帯電話で会話
高妻先生は、たわいもないことをしゃべる。例えば「あまりがんばるなよ」
T君「気が落ち着いた」
●2試合目:60lの調子で勝つ
●3試合目:70l●初日の夜:アイシング、痛み止めを飲む イメージトレーニング
A.最高:アイシングが効いて痛みが消えた。
B.最悪:肩が痛くて動かない。監督の言葉「セーブせず、1試合1試合全力でいこう。痛みがひどかったら棄権してもいいよ」
H2日目
●4試合目:70l
●5試合目:80l
●6試合目:90〜100l 全国優勝試合ごとに集中力が高まり、乗っていった。最後は相手の球筋が全部予想できて当たりまくる。試合の合間に高妻先生と電話でやりとりをする。勝ち進むと「世界が見えてきたな。」監督も、T君が肩が痛いと言っても ネガティブシンキングする事はなかった。常にプラス思考。
I表彰式のメンタルリハーサルはしていなかった。その時初めてあがった。
Jまとめ
●メンタルをやって変わったこと。→最低の状態が出にくくなった。
→ピンチに追い込まれても焦らなかった。
●イメージトレーニングについて 試合のいろいろな場面を予想してノートに書かせて、監督が見て不必要な部分は、線を引いて消した。40lと70lを考えていたらその真ん中は全て対処できる。大量点で先行されても予想通り。途中で逆転されても、逆に自分が逆転しても予想通り。最後は自分が勝つ。
●できるだけシンプルに考えさせた。あまり細かいのは逆効果。
●振り返ってみて 最悪の時:ケガ等、気になることが多くて集中できなかった。
試合まで:不安材料を取り除いて試合に集中できた。
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