(2005年10月18日の私のブログ「監督日誌」より)
昨日は、パリーグの優勝決定戦、テレビの前で熱く観戦しました。私もチームスポーツで監督をしている手前、スポーツの優勝シーンは出来る限り見ることにしています。優勝の感動は、見る者に夢や希望、やる気とエネルギーを与えてくれます。「やっぱり優勝っていいなぁ」どんなに苦しいことがあっても、この一瞬で全てが報われる・・・。
1年間戦ってきた末の優勝のシーンには、ドラマや小説を越えた感動があります。何より選手や監督の顔つきが素晴らしい。最後に打ち上げたボールが外野手のグラブに吸い込まれてアウトになった瞬間のロッテナインの笑顔、抱き合う選手コーチ監督・・・。優勝のシーンは何度見ても素晴らしいの一言です。
私は、阪神ファンですが、ロッテのボビー・バレンタイン監督には、1995年から注目し、多くの点で感銘を受けてきました。
私はメンタルトレーニング応用スポーツ心理学研究会でメンタルトレーニングを学んで来ましたが、バレンタイン監督の発想、指導方法は、まさにメンタルトレーニングの原点である、プラス思考、誉めて選手を指導する見本のようなものです。
彼が、1995年にロッテを2位に引き上げながら、広岡GMとの確執のもとで、解任された時に書いた本「1000本ノックを越えて」は、大変勉強になる本でした。
バレンタイン氏の日本球界復帰を心待ちにしていたのですが、たった2年でここまでチームを活性化させて、優勝まで導いたことは素晴らしいの一言です。プレーオフのあり方やソフトバンクの無念さはまた別のところで議論すべきでしょうが、選手のやる気を引き出し、組織を活性化するボビーの手腕はやはり素晴らしいと思います。
2勝の後に2連敗し、流れがソフトバンクに行ってしまった第5戦。その第五戦を前にして、バレンタイン監督が話した言葉をスポーツ新聞から拾ってみました。
(10月17日 サンケイスポーツ)
泣いても笑っても、あと1試合、。だが、ボビーに気負いはない。『エンジョイ・ベースボール』を強調した。「キャンプの時から言っているが、野球は楽しいこと。この時期に(プレー)できるのは、限られたチーム。その楽しさを感じて欲しい。」ナインもそれはわかっている。里崎は「相手に流れが言ったとは思っていないし、勝利の女神はまだどちらにほほえむか決めていないでしょう」・・・・
(10月17日 サンケイスポーツ ネット版)
「プレーオフらしいエキサイティングな試合だった。お客さんがお金を払うだけの、価値のあるゲーム。(小林宏は)すべてを出して投げてくれた。2勝2敗の五分になっただけだ」。悔しくてたまらない。それでもバレンタイン監督は冷静に振り返った。・・・・
もう、敗戦を悔やんでも仕方ない。泣いても笑っても、残り1試合。敵地での最終決戦は、ソフトバンク有利。しかし、大一番を前にして、ボビーに気負いはない。“絶対に勝て”と鼓舞もしない。逆に『エンジョイ・ベースボール』を強調した。
「キャンプのころから言っているが、野球は楽しいこと。この時期にできるのは、限られたチーム。その楽しさを選手には体全体で感じてほしい」
最後だから、決戦だから、原点に戻る。野球を始めたころ、夢中でボールを追いかけた。素晴らしき野球。プレッシャーも含めたすべてを受け止めて、笑って野球をやるんだ−。
「それができないなら、他の仕事を見つけた方がいいよ」
いまさら、尻をたたくつもりはない。引き分けも許されない一戦。31年ぶりのパ・リーグ制覇は、笑って手に入れる。
(10月17日 スポーツニッポン)
「この時期に野球ができるのは素晴らしいこと。それがわからないものは他の仕事を探した方がいい。」最後の決戦を前にボビーが説いたのは、「エンジョイ」。大きな夢が目の前にあることに変わりはない。
(10月17日 日刊スポーツ)
「プレーオフらしいエキサイティングな野球だった。両チームとも最高のプレーをしていた。キャンプの時から野球は楽しいものだと言い続けてきた。今まさにそれを経験している。それがわからない者は、違う仕事を見つけた方がいい」
どれも同じ内容の記事ですが、本当にプレッシャーがかかる試合ほど、エンジョイベースボールという原点を忘れてはいけないことを、選手に思い出させようとしています。私たちの研究会の教科書の一つ
大リーグのメンタルトレーニングの著者、ケンラビザ氏も、大きな試合で有ればあるほど、最後の最後に必要なのは、『プレーを楽しむ余裕、遊び心』だと説いています。研究会の世話人、高妻容一先生も、プレッシャーに打ち克つ最上の方法は、プレーを楽しむことだとおっしゃいます。
大塚高校が全国高校駅伝に初出場した2000年に、高妻先生が、チームに送ってくれたメッセージは、次のようなものでした。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
たっぷり楽しんでいらっしぁいー! 投稿者:高妻容一
投稿日:12月16日(土)19時13分37秒
大塚高校女子駅伝チームのみなさん
プラス思考人間の高妻です。プラス思考のみなさんも、すべてがプラス思考で楽しく練習し、大会を楽しみにし、マスコミのインタビューも楽しくて、ご飯もおいしく、ついでの勉強も楽しく過ごしている事だと思います。こんな一生で何度もないチャンスで楽しみ自分のすべてをぶつけ、自分のすべてを出せばこんなすばらしい事はないと思います。みんなかけっこが好き、楽しい、面白い。だからきつい練習もプレッシャーのかかる大会も「楽しむ!面白がる!そして走るのが好き!気持ちいい!うれしい!武田先生の顔が面白い??」すべてがプラス思考、すべてがうまくいき、すべてがOK! 最期に、武田先生の顔が緊張しているのを感じたら、「先生ー、スマイルー!」と入ってあげてください。もしかして、マスコミのインタビューに武田先生の声が震えているかも??それが感じれればみなさんは問題ありませんよ!フロリダにて吉報を待っています(ごめんね!見に行きたいのですが、フロリダの自宅で家族サービスをします)。高妻容一
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
| 荒川静香さんの 「楽しむ」 2006年 年末のNHKのインタビューより |